英国の経済指標「2/11実質GDP(速報値)」の予想と結果を解説!為替への影響は?

英国の実質GDP(速報値)が2月11日の午後6時30分に発表される予定です。

英国の経済状況や景気の動向を知るためには重要な指標であることから、注目しているトレーダーの皆さんも多いでしょう。

この記事では、実質GDP(速報値)の概要と今回の予想値を踏まえた結果の予想をしていきます。

英国・実質GDP(速報値)とは

英国・実質GDP(速報値)とは、英国の経済状況を総合的に表した指標で四半期ごとに発表されます。

この指標の良し悪しにより、英国の景気動向を把握することができます。

発表時は為替相場への影響も大きいため、トレーダーが注目している指標です。

概要

英国の実質GDP(速報値)とは、ONS(英国国家統計局)が発表する指標です。

GDPは英国の経済活動の動向や経済力を示すもので、英国の国内で生産された付加価値(財やサービス)の総額を表しています。

為替相場への影響も大きい指標です。

この指標は、四半期ごとに発表され、第1四半期(1月~3月)を5月、第2四半期(4月~6月)を8月、第3四半期(7月~9月)を11月、第4四半期(10月~12月)が2月に発表されます。

また英国のGDPは、サービス業(金融・不動産等)の占める割合が他国より高くなっていることも特長です。

英国・実質GDPの概要

発表時期 四半期ごと(5・8・11・2月)
発表時間(日本時間) 夏時間:午後5時30分冬時間:午後6時30分
発表期間 ONS(英国国家統計局)

実質GDPの発表で何が分かる?

前述のとおり、実質GDPはイギリスの経済動向を示す重要な指標です。

米国の雇用統計等と同様に、発表の事前には、予想値が示されます。

発表値が予想値を上回ると、景気の先行きが明るいとされて通貨が買われて通貨高になる傾向があります。

逆に発表値が予想値を下回ると、通貨が売られて通貨安になるといわれています。

実質GDP(速報値)の予想値

2月11日に発表されるGDPは、英国の第4四半期(10月~12月)のものとなります。予想値では、-0.1%とマイナス成長が予想されています。

今回発表分の予想値は「-0.1%」

今回の予想値は「-0.1%」となっており、2019年の予想値では初めてのマイナス成長予想となっています(参考:https://fx.minkabu.jp/indicators/GB-GDPA )。

2019年に発表された実質GDP(速報値)は全て結果値が予想値を下回っているため注視が必要です。

過去の予想値と結果、為替の動き

2019年第2四半期がマイナス成長である-0.2%でした。2019年第3四半期もマイナスだった場合、2期連続のマイナスとなり「景気後退入り」と判断されるため、その危機を免れた形となっています。

しかしながら、下表からわかるように前期比・前年比ともに結果値が予想値より下回っているため、依然としてGDPが低成長であることが読み取れます。

2019年の英国・実質GDP(速報値)の推移

  2019年第1四半期 2019年第2四半期 2019年第3四半期 2019年第4四半期
前期比
予想
0.5% 0.0% 0.4% -0.1%
前期比
結果
0.5% -0.2% 0.3%
前年比
予想
1.8% 1.4% 1.1% 0.8%
前年比
結果
1.8% 1.2% 1.0%

為替の動きについては、予想値と結果値の差が少なかった第1・第3四半期は値動きが少なかったものの、第2四半期についてはポンド円が発表直後に下落しました。

実質GDP(速報値)の結果予想

英国関連のニュースでは、EU離脱(ブレグジット)が話題になっていますが、為替相場への影響はどれほどあるのでしょうか。

ブレグジットの影響は?

1月31日に英国がEUから離脱しましたが、同日の為替相場ではポンドは上昇しました。

したがって、EU離脱の影響の観点からは、英国のポンドは堅調に推移したといえるでしょう。

2020年末までは離脱の移行期間となっており、英国とEUの関係を交渉します。

この期間中はEU法が適用されるため、大きな動きがない可能性があります。

金融政策は?

1月末日現在、英国の中央銀行であるイングランド銀行は、政策金利を現在の0.75%に据え置きをすることとしています。

景気が低迷しているものの企業の投資意欲に回復傾向が見られるとしており、EUから離脱した後の状況を注視する意向のようです。

今回発表の実質GDP(速報値)の結果予想

今回の実質GDP(速報値)の予想は「-0.1%」となっています。2019年分として発表された予想値の中では、初めてのマイナス成長であり、英国経済が後退していると予想されていることを示しています。

またイングランド銀行のカーニー総裁は、「企業の経済活動は改善に向かっているが、今後軌道に乗るかは保証されていない」と発言しています。

そのため今回発表される実質GDP(速報値)が改善されるか否かについては、依然として不透明であるといわざるを得ません。

さらにその他のリスクとして、新型コロナウイルスの影響も無視はできません。

為替への影響

実質GDP(速報値)の予想値と結果値は、両者の差に注目しておくことが大切です。

予想値との結果値の差がどうなるか

予想値と結果値が同程度であれば、事前の予想通りの結果であったとして為替相場へ与える影響はそれほど大きくありません。

経済指標が為替相場に大きく影響を与えるパターンのひとつに、予想値と結果値の乖離が大きい場合があげられます。

また新型コロナウイルスの影響リスクも高まっているため、予想外の結果(ネガティブサプライズ)が出る可能性もあるでしょう。

仮に今回の発表で影響がなかったとしても、今後の局面において影響が出てくる可能性もあります。

まとめ

政策金利の据え置き決定をしたことや英国のEU離脱がひと段落したことで、懸念材料はひとまず落ち着きましたが、カーニー総裁のコメントにもあるとおり、今後のGDPの推移は不透明感があります。

今後もポンドの動きには注視していく必要がありそうです。

英国の第4四半期の実質GDP(速報値)の発表は2月11日、日本時間午後6時30分です。

トレーダーの皆さんは動向に注目していきましょう。

 

 

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