為替への影響は?2月18日発表・英国失業率・失業保険申請件数の結果予想!

英国の雇用情勢を知るうえで、失業率失業保険申請件数は重要な経済指標となります。雇用の良し悪しは景気にも直結するため、トレーダーや投資家にとっても見逃せません。

この記事では、英国が毎月発表する失業率と失業保険申請件数の概要を説明します。また2月18日に発表される数値の予想や為替相場に及ぼす影響も述べていきますので、ポンドで取引を行っているトレーダーの皆さんはぜひご覧ください。

英国の雇用指標とは?

国の経済は、労働者の雇用状況によって左右され、景気にも直結します。トレードに活かすためには、その国の経済状況を把握することが必須です。まずこの項目では、英国の雇用指標である失業率と失業保険申請件数の解説を行っていきます。

失業率と失業保険申請件数が発表

英国では、雇用指標として2種類の失業率と失業保険申請件数が毎月中旬(15日ごろ)発表されています。この指標は、英国国家統計局(ONS)が調査しており、失業率(%)失業保険申請件数(万件)が発表されています。

失業率と失業保険申請件数の発表概要

発表元 英国国家統計局(ONS)
発表日 毎月15日前後
発表時間

(日本時間)

夏時間:午後5時30分

冬時間:午後6時30分

発表内容 失業率(%)と失業保険申請件数(万件)

 

失業率とは

英国では、「ILO(国際労働機関)基準」「ONS基準」の2種類の失業率を発表しています。失業率は、「失業者÷労働力人口×100」で計算されています。また、ONS基準の失業率は、「16歳以上で過去4か月以内に仕事に就いていない人」の割合となっており、ILO基準で調査される失業者より少なくなっています。

失業保険申請件数とは

英国国内において失業保険を申請した件数を基礎に発表されている指標で、失業率と同様に注目されています。失業保険申請件数が減る=失業者が減っていることを表すため、景気が上向いている(改善してきている)ということになります。発表は失業率と同時に行われるため、併せて確認しておきましょう。

なぜ失業率・失業保険申請件数が注目されるのか

失業率の上昇や失業保険申請件数の増加は、雇用情勢や国内の経済状況が悪くなっていることを表しています。

また、この経済指標は英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)の金融政策の決定に影響を与えるため、投資やトレーディングを行う上でも失業率や失業保険申請件数の動向を把握することは重要です。

2月18日発表分の予想値

ここでは、2月18日に発表される失業率の予想値と、過去に発表された結果を振り返っていきます。

失業率(ILO方式)の予想値は「3.8%」

2月18日に発表される失業率(ILO方式)の予想値は「3.8%」となっています。また、失業保険申請件数の予想値はこの記事の執筆時点では発表されていません。

 なお、今回発表される失業率(ILO方式)は、12月分であるため注意してください。

過去の予想値と結果、為替の動き

失業率(ILO方式)はここ数か月、3.8%~3.9%で推移しています。

前回(1月21日発表)の失業率と失業保険申請件数の発表時は、失業保険申請件数の結果値が予想値を下回ったことも一因となり、下のチャートのとおりポンド買いがすすみました。

2020年1月21日のポンド円チャート(赤丸部分が発表の瞬間)

失業率と失業保険申請件数の推移(単位:%、万件)

    2019年

1月

2月 3月 4月 5月 6月
失業率

(ILO方式)

予想値 4.0 3.9 3.9 3.8 3.8 3.8
  結果値 3.9 3.9 3.8 3.8 3.8 3.9
失業率

(ONS方式)

結果値 2.8 2.9 3.0 3.0 3.1 3.2
失業保険

申請件数

予想値 2.00 2.29 2.28
  結果値 1.42 2.7 2.83 2.47 2.32 3.80

 

    7月 8月 9月 10月 11月 12月 2020年

1月

失業率

(ILO方式)

予想値 3.9 3.8 3.9 3.9 3.8 3.8
  結果値 3.8 3.9 3.8 3.8 3.8
失業率

(ONS方式)

結果値 3.2 3.3 3.3 3.4 3.5 3.5
失業保険

申請件数

予想値 3.20 3.00 2.65 2.13 2.45 2.26
  結果値 2.80 2.82 2.11 3.30 2.88 1.49

 

失業率と失業保険申請件数の結果予想、為替への影響

ここではこの記事の執筆時点で入手出来ているニュースをもとに、今回の失業率と失業保険申請件数の結果がどのようになるかを予想してみたいと思います。また、その結果が為替相場にどのような影響を与えるかも説明します。

英国のEU離脱(ブレグジット)の影響は?

BOEは1月30日、政策金利を現在の0.75%まま据え置くことを発表しました。EU離脱後の経済状況を見極めてから金融政策を判断するようです。

またBOEのカーニー総裁は、「離脱の道筋がついた2019年12月の総選挙以降、停滞していた企業の経済活動は改善に向かっているが、経済成長や物価上昇の軌道に乗るかは保証されていない」と述べており、今後の動向を見極める姿勢です。

各国要人のブレグジットに関連する発言で通貨が大きく動くこともあるので注意が必要です。

堅調な推移を見せる?

2-2の表では、ILO方式の失業率は3.8%~3.9%程度で安定した推移をしています。経済指標が為替相場に大きな影響を与えるのは、想定外の出来事、いわゆるサプライズが発生したときになります。

したがって失業率が前月までと同様に3.8%~3.9%であれば、想定通りの結果であったとして為替相場に与える影響は限定的であると見ることができます。

ただし英国のロンドンでは、初めて新型コロナウイルスに感染した人が発生しました。影響は未知数ですが、英国保健省はコロナウィルスを「国民の健康に深刻かつ身近な脅威」と定義しているなど緊張は徐々に高まってきています。今後の動向には注意したいところです。

為替への影響は?

失業率が減少すると英国国内の景気は上向きであると判断され、ポンド買いがすすむ傾向にあります。また、失業保険申請件数も同様に、少なければ労働市場が強いとみなされ、ポンドの買い材料と判断されることが多いと言えるでしょう。

逆に失業率や失業保険申請件数が増加した場合は、経済が弱体化しているとされてポンド売りがすすむ傾向があります。

今回の発表では、失業率や失業保険申請件数が前月と同程度の推移をすれば、為替への影響は少なくなると思われます。

まとめ

この記事では、英国の経済指標である失業率と失業保険申請件数の説明と2月18日発表分の結果予想を行いました。記事をまとめると以下のとおりになります。

  • 失業率と失業保険申請件数の発表は2月18日午後6時30分
  • 失業率が低い→ポンド買いになりやすい
  • 失業保険申請件数が少ない→ポンド買いになりやすい
  • サプライズがなければ横ばい、もしくは前月を下回る?

 

ポンドは値動きが激しい通貨であることが知られています。そのため、トレードを行う際は経済指標にも注目した方がよいでしょう。

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